それぞれの時代
— The Story of History —

1946
 昭和21年 丙戊
     
  出来事
1 1 天皇の人間宣言:「新日本建設に関する詔書」
1 4 「公職追放令」
1 10 第1回 国連総会
1 15 第4代東京都長官:藤沼庄平
1 17 第1回 国連安全保障理事会
1 19 マッカーサー元帥特別宣言 → 極東国際軍事裁判所設置の命令
1 20 「極東国際軍事裁判所条例(憲章)」公布(一般命令第1号)
1 22 MacArthur 「極東国際軍事裁判条例」を布告
1 24 国連総会 11ヶ国による国連原子力委員会設置決議を可決
1 26 佛 グーアン社会党内閣
1 29 GHQ覚書 奄美大島を含む琉球列島,小笠原群島の行政権がアメリカに移管
1 30 河上肇(68) 死去
1 美濃部達吉 → 枢密院の枢密顧問官に任命される
2 1 第一次 農地改革実施
2 1 幣原内閣 → 憲法問題調査委員会を設置
2 3 「マッカーサー三原則」
2 4 憲法草案作成のための民政局会議
2 7 川上貞奴(76) 死去
2 8 憲法改正要綱(松本私案) → GHQに正式に提出
2 9 北朝鮮臨時人民委員会 結成(委員長:金日成)
2 11 元陸軍中将:本間雅晴に銃殺刑の判決
2 13 GHQ民政局の憲法英文草案 → 外務大臣官邸で日本側に手渡される(松本私案は拒否)
2 15 MacArthur → ウィリアム F. ウェッブ判事(豪)ら9名を東京裁判の判事に任命
2 17 「金融緊急措置令」=新円切り換え(旧円預貯金はすべて封鎖)
2 17 「食糧緊急措置令」
2 19 昭和天皇 → 横浜と川崎(昭和電工)を皮切りに地方巡幸開始
2 23 山下奉文(62) 絞首刑(戦犯死刑第1号)
2 25 新旧円の交換開始
2 26 極東委員会 正式に発足
2 日本農民組合 結成
2 部落解放全国委員会 結成
3 1 「労働組合法」 施行
3 1 第1回 日本美術展覧会
3 2 国際検察局執行委員会 設立
3 3 「物価統制令」施行
3 5 前英国首相:Winston Churchill → 「鉄のカーテン」演説
3 6 MacArthur → 政府の憲法改正案を全面承認
3 6 10円以上の紙幣を廃止
3 7 昭和天皇の勅語
3 7 新紙幣使用開始 → 印刷が間に合わず旧紙幣に証書を貼って使う
3 9 食糧事情の悪化で25都市への転入禁止
3 12 鈴木文治(62) 死去
3 16 「国家総動員法」廃止
4 1 「戦時緊急措置法」廃止
4 1 婦人民主クラブ 結成
4 3 第14軍司令官:本間雅晴中将 銃殺刑
4 10 第22回 衆議院総選挙
4 13 梨本宮守正、元三菱重工社長:郷古潔 → 誤認逮捕だったとして釈放される
4 18 国際司法裁判所 正式に発足
4 19 GHQ → 「持株会社整理委員会令」…財閥の所有株式を移管・処分を決定
4 21 英・経済学者:John Logie Keynes(62) 死去
4 22 幣原喜重郎内閣 総辞職
4 23 第1回 フィリピン大統領選挙
4 25 岩波茂雄(66) 死去
4 26 由利敬中尉(福岡大牟田俘虜収容所第17分所長) 絞首刑執行
4 29 東京裁判の国際検察局 → 28人の戦犯被告名を公表
5 1 戦後初のメーデー(米よこせメーデー)
5 3 極東国際軍事裁判 開廷
5 3 鳩山一郎 → 公職追放処分
5 7 盛田昭夫、井深大 → ㈱東京通信工業を設立
5 12 世田谷区 米よこせ区民大会 → 米よこせ大会デモ行進
5 18 廣田弘毅夫人 薬物自殺
5 19 食糧メーデー(食糧危機突破人民大会,飯米獲得人民大会)
5 19 東京6大学野球が再開
5 22 自由党+進歩党 → 連立保守政党の誕生
5 22 第一次 吉田茂内閣 発足
5 23 「はたちの青春」(主演:大坂志郎、幾野道子)
5 23 「或る夜の接吻」(主演:若原雅夫、奈良光枝)
5 27 閣議決定 軍需補償を打ち切り → 労働省を設置
5 協同民主党 結成
6 3 Java インドネシア人の暴動発生 → 華僑虐殺事件
6 5 Italy → 王制廃止
6 8 憲法改正案採択(議長:鈴木貫太郎)
6 8 第5代東京都長官:松井春生
6 12 「連合国占領軍の占領目的に有害な行為に対する処罰等に関する勅令」公布
6 13 Italy → 共和国宣言
6 14 幸田延(77) 死去
6 15 ■省庁再編
6 18 東京裁判首席検察官:ジョセフ=キーナン → 昭和天皇を訴追しないことを発表する
6 20 第90回 帝國議會
6 20 国際復興開発銀行(IBRD) 発足
6 20 「貿易統制令」廃止
6 20 大政翼賛會 解散
6 22 毛沢東 → アメリカの対華軍事支援に関する声明を発表(強硬な対米抗議)
6 23 マーシャル諸島ビキニ環礁 第1回原子爆弾の実験
6 27 松岡洋右(67) 病死
6 28 中国共産党 → 人民共和国憲法草案を発表
6 30 国 国共停戦会議 → 決裂
6 大政翼賛會 解散
6 一萬田尚登 → 第18代日銀総裁に就任
6 東宝 第1回ニューフェイス採用(三船敏郎,堀雄二,久我美子,若山ワツ子,岸旗江)
6 大映 第1回ニューフェイス採用(折原啓子,三条美紀)
7 1 逓信院 → 逓信省 設置
7 4 フィリピン共和国 独立
7 6 日本国と国号を決定させる
7 12 国共全面内戦勃発
7 16 元陸軍大尉:小野哲(26) 処刑
7 23 第6代東京都長官:安井誠一郎
7 25 衆議院憲法改正特別委員会小委員会(13名)設置 → 修正案を提出
7 パリ平和会議
8 1 社会党系の日本労働組合総同盟(総同盟) 結成
8 5 オランダ軍の戦犯裁判開始 in インドネシア・バタビア
8 5 小平義雄 → 就職口を斡旋する勧誘で17歳少女を増上寺に誘い出し殺害
8 9 愛新覚羅溥儀 → ウラジオストックから厚木飛行場に着
8 12 ■省庁再編
8 13 Herbert George Wells(79) 死去
8 15 全国中等学校野球大会が復活
8 16 経済団体連合会(経団連) 結成…日本経済聯盟会が解散
8 16 日本経済団体連合会初代評議員会議長:斯波孝四郎(日本海事協会)
8 19 共産党系の全日本産業別労働組合会議(産別会議) 結成
8 24 GHQ → 持株会社整理委員会(HCLC)を設立
8 24 衆議院 → 明治憲法改正案を修正可決
8 28 北朝鮮労働党 結成
8 28 全国一斉街娼取締
8 31 ニュルンベルグ国際軍事裁判 結審
8 ペニシリンの大量生産が開始される
9 1 音楽の授業でドレミファが復活
9 4 白瀬矗(86) 死去
9 21 映画監督:伊丹万作(47) 死去
9 25 国民党 結成(総裁:笹森順造)
9 27 「労働関係調整法」公布
9 「生活保護法」公布
9 三井本社,三菱本社,住友本社,安田保善社,富士産業 → 持株会社に指定される
10 1 ニュルンベルグ国際軍事裁判 判決
10 6 衆議院で新憲法が修正可決,採択される
10 11 第二次 農地改革実施
10 15 Hermann Eilhelm Goering(53) 青酸カリによる服毒自殺
10 15 第2次 東宝争議(50日間)
10 16 ナチス戦犯の絞首刑執行
10 18 「戦時補償特別措置法」,「企業再建整備法」,「金融機関再建整備法」,「会社経理応急措置法」 公布
10 20 日本商工会議所 設立
10 21 「自作農創設特別措置法」,「農地調整法」
10 22 通貨安定対策本部 設置
10 23 英・動物学者:Ernest Thompson Seton(86) 死去
10 29 憲法改正案が再度枢密院で審議,可決
10 29 東宝映画 「わが青春に悔なし」(監督:黒澤明(36)/主演:原節子、藤田進)
10 仏 第四共和政
11 2 第1回 国民体育大会 開催 in 京都
11 3 「日本国憲法」公布
11 6 GHQ → 独占企業解体,賠償指定工場の変更を指令
11 16 内閣告示 → 「現代仮名遣」,「当用漢字」が公布される…新しい民主的な日本語
11 26 GHQ → 「会社証券保有制限令」、財閥の所有株式を移管・処分を決定
11 「財産税法」
11 NHK 「泉の話」開始
12 1 新聞 → 現代仮名遣い、当用漢字(1,850字)となる
12 3 持株整理委員会 第3次指定
12 4 外国通貨為替 → 日銀渡しを指定
12 5 カラフト引揚船第1号 → 函館着
12 17 生活権確保の内閣打倒国民大会
12 18 Steven Allan Spielberg 生誕
12 19 第一次インドシナ戦争
12 21 昭和南海地震
12 24 「皇室典範」改正 → 皇族の臣籍降下が許されることとなる
12 27 閣議決定 「傾斜生産方式」
12 30 国際原子力委員会 原子力国際管理機構の設置案を可決
この年の…
カテゴリー ジャンル 作品
ノーベル賞 物理学賞 パーシー=ブリッジマン
ノーベル賞 化学賞 ジェームズ=サムナー
ノーベル賞 化学賞 ジョン=ノースロップ
ノーベル賞 化学賞 ウェンデル=スタンリー
ノーベル賞 生理・医学賞 ハーマン=J=マラー
ノーベル賞 文学賞 ヘルマン=ヘッセ
ノーベル賞 平和賞 ジョン=モット
ノーベル賞 平和賞 エミリー=グリーン=ボルチ
学術 論文 丸山真男 「超国家主義の論理と心理」
学術 論文 川島武宣 「日本社会の家族的構成」
学術 論文 石母田正 「中世的世界の形成」
文学 志賀直哉 「灰色の月」
尾崎秀実 「愛情はふる星のごとく」
「弁証法的唯物論と史的唯物論」(著:スターリン/訳:永田広志)
出版 「中央公論」復刊
出版 「改造」復刊
出版 「世界」創刊
出版 「展望」創刊
出版 「思想の科学」創刊
出版 「群像」創刊
漫画 夕刊フクニチ 「サザエさん」(長谷川町子)
「東京の花売娘」
「悲しき竹笛」
「三日月娘」
流行 風潮 主体性論の問題提起
流行 風潮 闇市
流行 風潮 パンパン → 推定4万人(客は主に米兵)
流行 発疹チフス → 4,000名近くが死亡
流行 生活 電気パン焼き器
流行 生活 電気ライター
流行 生活 タバコ巻き器